入院漫談⑩ 最終章

これが入院漫談の最終章。 もう入院しません、入院しません、入院しませんので! 昨日は病院に行き、鼻の中に残るプレートやガーゼを全部取った。 ハサミやカメラが鼻に入っているときはさすがに痛みを感じた。カメラは5cmぐらいの内視鏡だった。これを見た…

入院漫談⑨

やっと口呼吸になれた気がする。いまや先生の指示通りに毎日鼻うがいをしている。鼻をきれいにすることと、鼻腔の中から溶けたガーゼを流すのがその目的である。すでに前述したように、僕の両鼻の奥までガーゼが詰まっている。そのガーゼは一般のガーゼでは…

入院漫談⑧

前回の続きで、術後の話である。 意識を取り戻した僕は、尿意に襲われた。麻酔から覚めきれてない体を、意識が無理やり引っ張って、トイレまで連れて行こうとしていた。確か前の病院で、いっぱいおしっこすると麻酔の成分がより早めに体外に排出できると言わ…

入院漫談⑦

ベテラン患者として、一番辛い時期が全身麻酔後の三時間である。 肩の手術はそうだったし、今回もそう。 全身麻酔を受けたことある人なら必ず経験したことあると思う。それは麻酔覚めてから三時間マスクつけて酸素を吸うことである。なんとも思わない人もい…

入院漫談⑥

僕が入院すると聞いてこのシリーズを期待していた読者の皆様、更新遅くなりましてすみません。このシリーズは本来一昨年終了する予定でしたが、最終回書いてなかったせいなのか、また新しい病気かかって入院せざるを得ないことになりましたので、今年も更新…

入院漫談⑤

入院して八日。 今日イケメン君が退院した。 鉛色の空がこれ以上なく低く、地面に沈もうとしていた。近いところにある建築中のビルが、それを突き刺す勢いで、頑張って高さを伸ばそうとしている。そして、カーテンを開ける時に窓の結露。いかにもこの深秋の…

入院漫談④

入院して六日 外語祭は鮮やかに幕を閉じているなか、僕は六日目の入院生活を迎えた。 静かな湖のような、何もない一日になる事を予想していた。が、結局そよ風が吹き、その静かな湖面にさざ波が立った。 ナイチンゲールの精神に則り(適当)患者の痛みをできる…

入院漫談③

続 介護入浴の話 入院して五日 まず、隣のベッドのイケメン君に謝らなくてはいけない。昨夜彼と仲良くなって、色々話した結果、あることを判明した。すなわち、彼が介護入浴されたことなく、看護師さんと一緒に出ていった約一時間が手術タイムだった。局所麻…

入院漫談②

介護入浴の話 僕の病室は四人部屋である。通路を挟んでベッド二つずつ置かれていて、その間がカーテンによって分けられている。僕の隣には、某有名私立大学三年のサッカー部のイケメンがいる。 入院日は僕より早かったので、僕が入院する時にすでに手術を終…

入院漫談

入院して、すでに三日が経った。 全身麻酔による副作用で、昨日まではフラフラしていた。一時間以上の読書及び、ネットサーフィンをすると、目が赤くなって、開けれなくなる。 寝ることさえできなかった。 手術後の三時間の苦痛を思い出させるからである。 …